英語学習の基本



 英語学習の基本について、その全体像を解説します。


英語はやるべく事が多く、単語・熟語・読解・文法…と複雑なので、

勉強のやり方すら分からないと言う人は多いと思います。

また、この複雑さが英語がチンプンカンプンだと言う人が現れる一因であるとも言えます。


英語がチンプンカンプンだという人はまず何から手をつけますか?

とりあえず、文法を完全に仕上げようとする人・単語や熟語を覚えようとする人が多いと思います。

しかし、基礎が出来ていない人は、複雑な文法は身に付きにくいし、

単語や熟語は覚えても印象が薄く覚え辛く、すぐ忘れると思います。

というわけで、何も分からないから

とりあえず文法や英単語・熟語を学習・暗記しようとするのはおすすめ出来ません


 では、何をすればよいか?

全ての基本は英文の読解力にあります。

読解問題の出ない学校は無いと言ってもいいほどです。

というわけで、長文の読解力をつけることを最優先した学習計画を立てました。


 まず、いくら文法は身に付きにくいといっても、

基礎文法(中学生範囲)が分かっていないと、受験生用の参考書に手が出せません

つまり、参考書の解説に書いてあることが分からないレベルの人は中学範囲から

やり直す必要があります。

といっても完璧に理解するのではなく、参考書が理解できるレベルまで上げるだけです。


 普通レベル(参考書が使える)の人は、最初に構文を覚えましょう。

構文は英語の基本的な型で、読解の基礎となります。

覚えるということは、最低でも、読んで意味がわかる、文法的説明が出来る位に、

出来るなら暗唱してしまいましょう

基礎構文は100150位の分量なので、少し多く感じるかもしれませんが、

後々の学習に大きく好影響を与えてくれるので、ぜひチャレンジしてください。

但し、ダラダラやって何週間もかけないこと、

一通り読んでから暗唱に1ヶ月以上掛けても終わる見込みがなければ諦めましょう

恐らく、この時期が一番辛いと思いますが、後々のことを考え乗り切ってください。


 その後、読解に入ります。

出来ればこの時期に平行して英単語・熟語もやっておきましょう。

1回目は全文の全訳をノートに写し、解答を見て添削し、解説を読むということをしてください。

それが終わると読解用の参考書は必ず2,3度復習してください。

1回目はかなり時間がかかってしまうと思いますが、2,3回目はそれほど時間がかかりません。

面倒かもしれませんが、

復習をする、しないでかなり差があるので、ここでも根性で乗り切ってください。

極端にしんどいのは多分ここまでです。

復習の際は、全訳する必要はありません(余力があれば是非もう1度だけしてください)

英文を読んで解説を読み直すだけで記憶に最定着します。


 読解が一通り出来るようになれば、英語に関してはかなり自信がつきます。

ここからは志望校別に、過去問を参照して必要な知識をつけていきます。

その前にまずは構文の暗唱、英単語・熟語を完璧に仕上げてしまいましょう

たいていは、細かい文法の知識と英作文が出来るようになればいいと思います。

ここまできて初めて、文法を学習することによって定着します

少なくともチンプンカンプンな人が始めるよりは、効率がいいはずです。

なお、この段階から英単語・熟語を始めるというのもいいと思います。


 その後は、基礎力は万全にしてあるはずなので、問題演習に取り掛かってください。

いきなり過去問をするのもいいでしょう。

問題に取り掛かる際、構文の参考書と読解の参考書と英単語・熟語集を手元において、

分からないとき、見覚えがあるときに辞書的に使ってください。

文法書なんかもあるとさらに便利かもしれません。


 最後に、脳科学的には、ヒトの脳の忘れる速度・割合に、まったく違いがなく、

翌日には学習したことの実に40%は忘却してしまっているそうです。

そこで、覚えた次の日、3日後、1週間後、1ヵ月後に復習をすると最も忘れにくいようです。

構文の暗唱・英単語・熟語の暗記の際は参考にしてみてはいかがでしょうか?


 各章につき、1つの枠で囲んだ参考書をやれば大丈夫なはずですが、

到達度や理解度や更なる高みを目指すとき等は随時判断して追加してください。


 各参考書のレベルを独断で Lv ☆★ で表してみました。

★が多いほど難易度が高く

☆☆☆☆★は入門レベル

☆☆☆★★は入試基礎レベル

☆☆★★★は入試標準レベル

☆★★★★は入試上級レベル

★★★★★は最上級レベル を表します。



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